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「与えられたいのち」(善正寺 禿興宇師)

執筆者: 布教団HP担当 (2:13 pm)

みなさんは何度も読み返したくなるような文章がありますか?
 私は親鸞聖人のみ教えを学ばせていただくとき、ふと読み返したくなる文章がありま す。それは、龍谷大学宗教部が1978年5月21日に創刊し、無料で配布している『りゅうこくブックス』に書かれてある「発刊にあたって」という二葉憲香 元龍谷大学学長の文章です。ここに紹介させていただきます。


 「新緑の中に立って、われわれは、自然の新鮮ないとなみに目をみはる。一本の木、一 本の草、それぞれ違った新芽を出すが、それは、それぞれが考えてのことではない。緑の葉も、それに対応する光も与えられたものである。そのいとなみのなか に、われわれを振り返ってみると、同じように与えられた生命の中で、同じように真実をもとめる心を与えられていることを発見する。われを超えるはたらきの 根拠に立って、自己のありようを考える。そこに宗教の門があり、親鸞探求の出発点がある」という文章です。
 私たちを包むすべてが、われを超える はたらきである阿弥陀さまに与えられた命であります。生きとし生けるものすべてが阿弥陀さまのはたらきによって生かされ、救われるのです。私たちは自分の ことは自分で何でもできると思ってしまいがちでありますが、自分の髪の毛や指の爪などは自分の意思に関係なく勝手に生えてきます。年をとって老いたくない と思っても老いていかねばなりません。自分の意思など及ばない、われを超えるはたらきである阿弥陀さまに与えられ、生かされ、救われていく命なのです。
 南無阿弥陀仏とお念仏申し、阿弥陀さまにおまかせして日々を精一杯生かさせていただきましょう。

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